REPORT
2020.02.23

eスポーツ活動at.Myself

重度障がい者でも活躍できるスポーツ、eスポーツへの取り組み、その第一歩。

こんにちは、Myselfです。

昨今、世界的に注目を浴びているのがeスポーツ。

eスポーツとはelectronic sportsの略で、コンピューターゲームを競技、スポーツとして捉えるものです。

ただゲームを遊ぶというだけでなく、ルールを整備してそれを遵守したうえで勝敗を競い合い、またチームで臨むことでチームワークも重視される一面も持っています。

日本ではまだまだテレビゲームなのにスポーツと呼ぶのはいかがなものかといった風潮もまだ見られますが、海外ではかなり大きなムーブメントになっており、近い将来にオリンピックやパラリンピックの公式協議になるのではといった話も出ているほどです。

そんな日本でも、ようやく少しずつ、eスポーツが根付いてきており普及しつつある現在。

eスポーツは、テレビゲームを用いることからモニターを通じての競技であり、指先での操作が主であることから、重度の障がいを持っている方でも健常者と同等に競い合うことが出来ます。

コントローラなどのインターフェイスに工夫を加えることで身体に障がいがある方でも参加することが出来ます。

また、インターネットを介したプレイも可能なので、例えば他の人とコミュニケーションをとることが難しいような精神の障がいをもった方でもチャット等を活用してのチームプレイに臨むことも可能です。

このように様々な側面から、障がいをもった方でも活躍できる可能性をeスポーツは持っているのです。

日本でも数少ないですが、障がい者eスポーツに取り組んでいる組織や事業所が出来つつあります。

前置きが長くなりましたが、私たちMyselfでもeスポーツに向けた取り組みをスタートしました!

題して「eスポーツ活動」!

まんまですが、シンプルでいいのではないでしょうか。


まずは障がい者eスポーツ大会の様子をおさめた動画を、今回活動に参加したスタッフ(利用者)の皆さんと視聴しました。

この動画では「五体不満足」の著者である、乙武洋匡氏が大会に参加しており、「ぷよぷよ」の対戦を行っている様子を見ることが出来ました。

乙武氏は自分用のコントローラーを用いてゲームをプレイしており、上手に操作しながら歓声を浴び、注目されている、その様子を見て、今回参加した皆もゲームでこうやって活躍できる場があり、障がいがあっても参加できるということにとても感銘を受けたようでした。


その後は実際にゲームをプレイ。

使用したのはプレイステーション4、ソフトは動画で乙武氏がプレイしていたものと同じ、「ぷよぷよeスポーツ」。

まだプレイの環境としては本体と同梱の通常のコントローラーしかないので、今回は全員、プレステのコントローラーでのプレイに臨みました。



ソフトの方のオプションで、キーアサインが可能なのでそれぞれに合ったボタン配置を模索しながらのプレイ。

ただ、今回の活動は「eスポーツ活動」。

ゲームを楽しむだけが目的ではなくルールを守ること、チームワークを育むことをポイントとして、まずは、

・1人1プレイ、順番を守ること。
・キャラクター選択などに時間をかけすぎないこと。ゲーム開始前の準備は1分制限。
・他の人がプレイ中には応援すること。

などを設けました。

今回は皆さんほとんど初めてなので、コントローラーを操作すること、ゲームに慣れることを目的としてコンピューター相手の試合に臨みました。

その様子を動画に収めてます。



この方は、普段からDSなどで遊んでおり、コントローラーでの操作にはすぐ馴染めたようです。
ただ、「ぷよぷよ」を遊ぶのは初めてとのことで、ルールの把握には時間がかかりそうですが、理解したら上達も早いかもしれません。
ただ、他の方のプレイ中はちょっと興味なさげだったので、課題はチームワークを意識することでしょうか。
次回以降はチーム戦を行うことも考えているので、そこを延ばしていきたい所です。

一方で普段、例えばカラオケの選曲など、なにか選ぶときには1つ1つ確認しないとなかなか選べず時間がかかってしまう方なのですが、今回は事前に制限時間を示すとそこは意識して行うことが出来ていました。

ルールを守った取り組みは大丈夫なようです。




この方も普段からゲームをしており、自らをゲーマーだと自負されています。
今回の取り組みの説明を行った所、「自分が活躍できる活動がついに出来た!」と1番意欲的に臨まれていました。

やはり普段からDSなどで遊んでおり、「ぷよぷよ」も知っていたので、コントローラーの使い方は理解できていたようですが、プレステのコントローラーは若干握りにくかったようで、キーアサインも何度か変更しました。

グリップ部分を握りやすいものにするなど、インターフェイスの改良に取り組みたい所です。




この方は右手が麻痺のためほとんど動かずことが出来ず、何を行うにも左手のみでの動作になります。
「ぷよぷよ」には片手モードがあったのですが、それでもプレステのコントローラーは使いづらかった様子でした。

自分の順番でない時にパソコンのマウスに触ってもらった所、意外にしっくりきていたようなので、マウスプレイを整えられる環境を考えていきたいところです。




この方は発語がほぼないのですが、アニメやゲームのキャラが大好きな方。
自分のプレイだけではなく他の方のプレイ中も画面を一生懸命に見て、声援を送り、負けた時には一緒にがっかりする様子が見られました。

プレステのコントローラーを握ることは難しいようで、膝の上にコントローラーを置き、キーアサインをテーブルモードにしてプレイ。

でも、膝の上でなかなか安定しないので職員が支える必要がありました。

実際プレイしてみるとボタンと画面を交互に見ながらぷよを動かしており、ゲームの内容を理解できている様子も伺えました。

ただ、コントローラのボタンが小さく、操作しにくいのか誤操作が目立つ場面もあり。

動画で乙武氏が使用していた大型のアーケードスティックなどを用意すれば、もっと上手に出来るかもしれません。


今回はそれぞれに遊んでもらって、ルールなど制限もあるなかでのゲームのプレイを本人たちが今後も取り組んでいきたいのかの意思の確認と、それぞれの課題を見出すことに注力しました。

最後の振り返りで本人たちと対話し、確認したところ、頑張っていきたいと前向きな答えを得られました。

大会に出られるようになるまではまだまだ時間を要するかもしれませんが、ゲームで活躍できる場があるということを彼らが知ることが出来たこと、それに対してとても前向きな気持ちになってもらえたことは大きな第一歩だったと思います。

その彼らの気持ちを1度で終わらせないためにも、もっと前向きに取り組める環境づくりを進めていきたいですね。

次の取り組みからはコンピューターとの対戦だけでなく、本人たち同士の対戦やチーム戦にも取り組んでいきたいと思います。

今後も活動の様子をレポートしていきます!
Myself
募集要項・エントリー

社会福祉法人 明日へ向かってをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む